結論:タスクは「分解してから」2軸で並べる
マーケの仕事は、広告・SNS・レポート・サイト改善と、やることが同時に複数走りがちです。全部が大事に見えて、どれから手をつけるか決められないまま一日が終わってしまう、ということもあるかもしれません。優先順位づけでつまずく原因の多くは、タスクが大きすぎて比べられないことにあります。まず作業を比べられる大きさに分解し、そのうえで2つの軸で並べ替える。この順番にすると、迷いが減ります。
この記事では、マーケのタスクに優先順位をつける手順を、分解→2軸で並べる→予定に落とす、の流れで整理します。特別なツールは使わず、紙とペンや付箋でもできる範囲の話です。
ステップ1:タスクを「1〜2時間で終わる単位」に分解する
「広告を改善する」「SNSを見直す」といった大きなかたまりのままでは、重要度も手間も見積もりづらく、比べようがありません。まずは、それぞれを1〜2時間程度で着手・完了できる単位まで割っていきます。
たとえば「広告を改善する」なら、「配信中のキーワードを一覧にする」「クリックの多い順に並べる」「成果につながっていない箇所を書き出す」のように、作業のかたちにまで下ろします。ここまで分けると、それぞれがどのくらいの手間で、どのくらい効きそうかが見えてきます。分解の目的は、比べられる大きさに揃えることです。
ステップ2:「影響の大きさ」と「着手のしやすさ」で並べる
分解したタスクを、次の2つの軸で見ていきます。難しい計算は要りません。それぞれ「大きい/小さい」のざっくりした感覚で構いません。
- 影響の大きさ:やったときに成果や状況が変わりやすいか。問い合わせや売上につながる度合い、放置したときの困り具合など。
- 着手のしやすさ:自分だけですぐ始められるか。他の人の確認・データ・予算の準備が要るものは、着手しにくい側に置く。
この2軸で見ると、タスクは大きく4つのグループに分かれます。
迷ったときは、まず「①影響が大きく、着手しやすいもの」を一つ選んで進めます。早い段階で状況が動くと、次の判断もしやすくなります。逆に、③の細かい作業はつい先にやってしまいがちですが、そればかりだと大きな変化が起きにくいので、すき間時間に回すくらいがちょうどよいことが多いです。
ステップ3:順番を「予定」に落とす
並べ替えただけで満足せず、決めた順番を実際のスケジュールに置くところまでやると、優先順位が絵に描いた餅になりません。今日やるもの、今週やるもの、他の人の準備待ちで来週以降になるものを、それぞれの置き場所に振り分けます。
特に、②の「影響は大きいが準備が要る」タスクは、放っておくと後回しになり続けがちです。いつ・誰に何を頼むかを先に決めて予定に入れておくと、準備が進みます。頭の中だけで順番を持っていると、割り込みが入るたびに崩れてしまうので、見える場所に書き出しておくのがおすすめです。
優先順位は「一度決めて終わり」ではない
状況は動くので、一度つけた順番がずっと正しいとは限りません。新しい依頼が入ったり、数字が変わったりすれば、並びも変わります。毎日つけ直す必要はありませんが、週の初めなどに一度並びを見直すと、ずれたまま走り続けずに済みます。
また、優先順位づけの記録を残しておくと、なぜその順番にしたのかを後から振り返れます。上司や他のメンバーに「なぜこれを先にやっているのか」を説明する場面でも、2軸で整理した理由があると伝えやすくなります。
私たちが一緒に進める場合の考え方
私たちがマーケ担当の方のお手伝いをする場合も、いきなり施策の数を増やすのではなく、まず抱えているタスクを一緒に分解して、影響と着手しやすさで並べ直すところから入ることを意識しています。何を先にやるかが整理できると、一人に負荷が偏った状態や、順番の判断が特定の人しか分からない状態になりにくくなります。手を動かす前の「並べ替え」を一緒にやること自体が、後の進めやすさにつながると考えています。
まとめ
マーケのタスクに優先順位をつけるときは、①1〜2時間で終わる単位に分解する→②影響の大きさと着手のしやすさの2軸で並べる→③順番を予定に落とす、の流れで進めると迷いが減ります。締め切り順だけに頼ると影響の大きい仕事が後回しになりやすいので、締め切りは「いつやるか」、影響と着手しやすさは「何を先にやるか」と分けて考えるのがおすすめです。順番は状況で変わるため、週の初めに一度見直し、決めた理由を記録に残しておくと、振り返りや説明のときにも役立ちます。
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