【駄文徒然 その二】今月のナショナルジオグラフィックを読んで | BLOG | ファンネルワークス|ウェブ制作・広告撮影・デザイン

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【駄文徒然 その二】今月のナショナルジオグラフィックを読んで

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【駄文徒然 その二】今月のナショナルジオグラフィックを読んで

毎日暑い日が続き、気がつけば今週末から夏休み。
移動中も家族づれが増えましたね。

さて、今回も駄文徒然。

毎月定期購読で届くナショナルジオグラフィック。
海外に行くことのない生活において、世界の知らないことを教えてくれる貴重な雑誌。
ウェブサイトにもたくさんの記事があるのだけど、電車移動などで携帯をじっと見るのも何だかだし、
ウェブ版には出ていない記事も多いので雑誌版が好きです。

今月のテーマは「命を賭けて新天地を目指す」
移民のが中心でシリアやアフガン、ロヒンギャ、アフリカからヨーロッパを目指すなど移民の現在をレポートしている。
中でも、ポール・サロベック氏の2013年から続くシリーズ「人類の旅路を歩く」はサロベック氏が実際に徒歩で移民と行動を共にし、自身の目で見て確かめた生きたレポートとなっている。

サロベック氏が歩いた距離は1万6000キロを超えたそうだ。
移民には計画を練って亡命の準備をした人々と、戦火から逃れ慌てて出てきた人々に別れ、その違いは足元を見るとわかるという。つまり歩くのに適したスニーカーを履いているか、そばにあった履物を履いてきたかでわかるということだ。
部屋ばきの人、革靴の人、ハイヒールの人。

移民にもそれぞれの生活や仕事、家族があり、誇りがある。サロベック氏が訪ねた家族や移民用のカフェでは支払いを断られるという、同氏は客人であり、移民をかわいそうとは伝えて欲しくない、ただ現状を世界に伝えて欲しいと。

インドの縫製工場では2800人の従業員のほぼ全員が女性で、北部からの出稼ぎが7割以上を占める。
そこで縫製されているのは、ギャップ、コロンビア、H&Mなどの商品出そうだ。

毎回思うが、私は知らないことが多すぎる。
テレビや新聞、ネットでは同じようなニュースばかり流れている、では世界に目を向けてCNNや各国の報道を見ても、おそらくその国のバイアスがかかっているのであろう。そんな毎日にナショナルジオグラフィックが教えてくれる世界はありがたい。

今月号では他にもロヒンギャで毎日何十人も生まれてくる、国籍を与えられない赤ちゃんたちのポートレートや、アフリカからスペインへの移民の現実、メキシコの国境、ダライ・ラマと続き、ヨーロッパへの移住起源へと続く。

太古の昔、人類は歩いて移動していた、豊かな土地を目指した者もいれば、侵略によって殺戮し多くの血を流した者もいただであろう。サロベック氏は「新天地を求めて移動することは人間の普遍的な行動」と書いている。
日本は島国なのでピンとこないこのテーマだけど、今この時世界で歩いている人を考え、夏休み旅先を歩くことも世界と少しだけ繋がるのかもしれない。