SNSや勉強会で、AIをいかにも軽やかに使いこなしている人を見かけると、少し落ち込むことがあります。同じツールを触っているはずなのに、自分はどうもうまくいかない。何が違うんだろう、と考え込んでしまう。私自身も、そういう気持ちになった経験は何度もあります。

先に、いま感じていることを書いておきます。うまく使っている人との違いは、たいてい才能やセンスではなく、「解きたいことが具体的にあるか」に出ます。ツールの操作が達者かどうかより、その手前の部分の差のほうが大きい、というのが正直な実感です。

「うまい人」の特徴に見えるもの

周りでAIをうまく使っている人を思い浮かべると、共通して見える点がいくつかあります。ただ、それは持って生まれた能力というより、態度や習慣に近いものだと感じています。

一つは、やりたいことがはっきりしていることです。「この作業を楽にしたい」「この形に整えたい」という具体的な困りごとが先にあって、その道具としてAIを使っている。逆に「AIで何かすごいことをしたい」から入ると、何を頼めばいいのか自分でも分からず、うまくいかないことが多いように思います。

もう一つは、小さく試して、こまめに直していることです。一発で完璧な答えを求めるのではなく、ざっくり出させてから「ここはこう」「そこは違う」と対話しながら近づけていく。うまい人ほど、この往復を面倒がらずに続けている印象があります。

ポイント:差が出ているのは「AIをどう操作するか」より、「自分が何をどうしたいかを、どれだけ具体的に持っているか」のほう。ここは経験で少しずつ育てられます。

比べて落ち込む必要は、あまりない

うまく見える人も、たいていは表に出ていないところで何度もやり直しています。きれいに見える結果の裏には、うまくいかなかった試行がいくつもあることのほうが普通です。完成形だけを見て「自分には無理そう」と感じてしまうのは、少しもったいないと思います。

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センスがある人だけがうまく使えるものだと思っていました。
FW
センスというより、やりたいことを具体的に持っているかどうかの差が大きいです。そこは後からでも育てられます。

少しずつ分かるほど、扱いは楽になる

もう一つ、正直に思っていることがあります。仕組みを少しでも知っていくほど、AIへの頼み方は自然と楽になります。中で何が起きているのか、データはどこにあってどう渡るのか。そういう基礎が分かる範囲で増えるほど、「どこを任せて、どこを自分で確かめるか」の勘所がつかめてくるからです。

とはいえ、最初から全部を理解する必要はありません。私自身、必要になった順にその都度調べてきただけで、体系立てて学んでから始めたわけではありませんでした。手を動かしながら、詰まったところを一つずつ潰していく。その積み重ねが、結果として「うまく使えている状態」に近づけてくれるのだと思います。

まとめ

AIをうまく使う人との違いは、才能やセンスよりも、「解きたいことが具体的にあるか」「小さく試して直し続けているか」に出ます。うまく見える結果の裏には、表に出ていない試行錯誤があるのが普通です。比べて落ち込むより、自分の「これをこうしたい」を一つ具体的にするところから始めれば十分だと思います。基礎は、必要になった順に少しずつで構いません。