マーケティングの情報を追いかけていると、どこかで疲れてくることがあります。新しいツール、新しい手法、成功事例。追っても追っても次が出てきて、集めているうちに「で、自分は何をすればいいんだっけ」と分からなくなる。私自身も、気づくとタイムラインとセミナー案内ばかり眺めて、肝心の手が止まっていた時期があります。
先に、私が疲れたときに戻る場所を書いておきます。情報が足りないから動けないのではなく、「何をどうしたいか」が決まっていないから、いくら集めても足りない気がするのだと思います。集める前に、まず自分の側の「これをこうしたい」を一つ決める。そこから見ると、必要な情報はぐっと少なくなります。
情報は、集めるほど増えていく
情報収集がつらくなるのは、たぶん量の問題だけではありません。集めれば集めるほど「まだ知らないことがある」という感覚も一緒に増えていくからです。一つ学ぶと、その周りに知らない言葉が三つ見つかる。これを埋めようとすると、いつまでたっても準備が終わりません。
そこに「乗り遅れたくない」という気持ちが混じると、さらに止まりにくくなります。周りが新しい手法を試しているように見えて、自分だけ置いていかれる気がする。その焦りが、手を動かす前に「もっと調べなきゃ」を上乗せしてきます。ただ、情報の充足で焦りが消えることは、経験上あまりありませんでした。
「何をどうしたいか」を一つ決める
抜け出すきっかけになったのは、集める方向を変えたことでした。「役に立ちそうな情報」を広く集めるのをやめて、「いま自分が困っていること」を一つだけ決めて、それに関係する情報だけ拾うようにしたんです。
たとえば「問い合わせが月にどれくらい来ているか、ちゃんと把握できていない」。困りごとがこれくらい具体的だと、必要な情報の範囲がはっきりします。全部を知る必要はなくて、この一点を解くのに関係することだけ調べればいい。関係ない新しい手法は、いったん見なくても平気になります。
集めるより、小さく手を動かす
もう一つ実感しているのは、情報を集めきってから動くより、小さく手を動かしながら足りない分を調べるほうが、ずっと楽だということです。手を動かすと「次に何が分からないか」がはっきりするので、調べることが具体的になります。目的のない収集と違って、終わりが見えます。
そうやって手を動かしているうちに、基礎的なことも必要になった順に少しずつ身についていきます。数字はどこに溜まっているのか、この設定は何をしているのか。最初から体系立てて勉強しようとすると気が遠くなりますが、目の前の一つを解くために調べたことは、不思議とよく残ります。焦って全部を先に覚える必要はないと思っています。
まとめ
情報収集に疲れたときは、たいてい情報が足りないのではなく、「何をどうしたいか」が決まっていないのだと思います。集める前に、自分の困りごとを一つだけ具体的に決める。そして集めきる前に、小さく手を動かしてみる。そうすると必要な情報は自然としぼられ、基礎も必要な順についてきます。全部を知ってからでなくて構いません。一つ解けると、次はもう少し楽になります。
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